モリタという名前の友人がいる。
二人、いる。片方は沖縄におり、友人というより人生の先輩であり、多分何度か文中に出てきたと思われる。鍋をやるといえば頭のおかしい真っ赤な(赤ワイン由来)冬瓜鍋に仕立て上げるし、深夜3時、W杯2014スペイン対オランダキックオフ直前に迎えに来いとか言っちゃうし(往復15分で済ませた)、何よりうちの網戸をライターで炙った挙句に「外に出たかった」とか言ってしまうような、
至極簡単に申し上げますとキ◯◯イである。
それでもこと音楽においては私の数少ない師匠にあたる人だ。
そしてこの市ヶ谷エリアに住むモリタ…何故か酔っ払っては私に絡みLINEを送りつけ、飲みに行こうと約束したのは1月中のことであった。
何度か飲みの席で会っていたが、サシで飲むのは初めてのことだ。ちなみにこいつもアホである。頭の良い奴というのはどうしてこうもアホなことにまで頭を使えるのだろうか。
そして私は体調も崩していたのも事実。そういう場合に選択するのは長っ尻せずに安く満足できる店に限る。
がんこ中毒者は必ず訪れてほしい。そこには家元の匂いが残っているし、何より家元を唸らせる店主がいるのである。
ちょい遅れで到着、モリタが先にビールとおつまみ二品セットを注文ずみ、、、、、、、、へ!?
棒棒鶏とネギチャーシュー…
これおつまみサイズじゃねえだろ!
嘘つくんじゃねえよ坊主!
おじさん騙していっぱいお金払ってもらおうとしてんだろ!!
私もおつまみセット…出てきたメンマとピータン。
まあピータンはこんなもんだろうが
メンマ…山過ぎて笑った。
ゲスな話題でひとしきり盛り上がったら酒がうまいのなんの。
我々はシメに何を食うかやたら迷ったが、女将さんが「ガンコノオジサンハ「カタメコイメ…」エットナンダッケ?」
とかいうので俺はもう中華そば一択だった。
こ、
こ、
こ、これは!?!?!?
俺はこれが食いたかったんだ…この何の変哲も無い中華そば…綺麗な顔してるだろ。死んでるんだぜ。
一口すすればもうど濃厚。中華そばの濃さとはこういうことをいうのだ。肉肉しいんだよマジで…コイメとか言って塩分の濃さを求めているうちゃ何にも本質は見えてこねえなと思うんだ。
ただし麺は縮れ麺…これは硬めにするべきじゃなかったな。めっちゃスープ絡んでうまいけど。
そして目の前のモリタの麻婆豆腐…俺もかなりもらったが、なんだこの分厚さは…分厚さというのは旨味の層がどうのこうのといったものではない。ただ単純に私は「分厚い」という表現しか思い浮かばないのである。からさもバッチリ。そりゃモリタご飯3杯も食うわ。
何もかも美味すぎだ。バンバン飲み会で使お。
サクッと飲み終え腹パンでお会計深々と会釈して退店!!
四ツ谷駅で龍馬の光に吸い込まれそうになったのはブレの範疇。
さて私は龍馬を食べたでしょうか。
食べなかったでしょうか。
次回投稿をお楽しみに。