心にぽっかり空いた穴に自覚することもなく、夢から目覚めて現実を見つめようとするにはフィジカルの回復が足りなさすぎた。これは先週の話である。
どうしてここまで身体が重かったのだろうか。単純に老いただけではない。まあ、酒をよく飲んでいたというのもあるし、前日も山に登っていたし、スタジオまで入っていた。極め付けには非常に高角度な椅子にずっとフルネルソンをキメられながら北海道を行き来したせいもあるだろう。
ひたすらに疲れた。そういう気持ちになった。朝を迎えるのが、さらに恐ろしくなっていた。
心の弱りに関しては、思うことがあった。俺はあの場所に、あの太いコシに力をもらうことこそが、生きるために必要なことだと思い直した。
俺はリベンジを誓ったのである。
…とかいいつつ空いてんじゃねえかな、と思って通勤快速をしっかり国分寺まで乗り過ごした。いちいち西国分寺まで行かなきゃいけないの辛いな、ジョンとかいうふざけた友人に声かけようかな、とか思っていたがまあブレの範疇。
府中本町から歩いて店の前に着いたら…外待ち10人以上とか聞いてねえよ…
そうとは言っても何故か高速回転を見せているこの日の府中…あっ!店主の麺上げが終わった瞬間から助手さんが麺を投入してる…
なんだこのコンビネーションは!!マジかよ府中進化しすぎだよ!!
とか思いながら中待ちしてればまあトータル30分くらいで着席。
ドキドキしながら着席して待っていれば店主のホワイトボードさばきもスムーズで安心。この人も立ち直ったんだな…とか思うと胸が熱くなっていったのである。
こ、
これは!?!?!?
お、おう、、、すげー量だ、、、こんなに多かったっけ!?
いや、多すぎじゃね!?!?!?
ウワー、これ、、、疲れた身体に食えんのかと思ったが、相変わらず味のある(塩分ではない)アブラでヤサイを食えばウーム、これ即ち府中の味!!
オレンジの宝石がまばゆいぜ、、、
だいぶ山を減らして豚を発掘すればなんと!!
出し殻豚じゃねえ…なんて美味そうな豚たちなんだ…
天地返しつつズルッとやれば完璧だ!!ああこのブットいのがたまんないわよ!!俺これが食いたかったんだよな〜柔らかさもありつつ芯のある麺は、俺の身体を掃除していくための繊維質だった。
チーズまみれの豚、
それに加えて1番でかい豚…あんまりにもアブラっぽくて最高だった。
以前は感じなかったこのド非乳化かつ液アブラたっぷりの様相に若干ウッとなりながら
もサクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
帰りは残り1%になったiPhoneのバッテリーを機内モードで守りつつガラガラの中央線上りで読書しながら帰宅。
あと1日行けば休みだ…そんな思いを抱えながら俺は家でホッと一息をついた。
そんな日記