なんというか、人は一つ上のランクのものを勧められると、誇らしげに思いつつも若干身構える、ような感じになる。
ご理解いただけるだろうか。
耐性がつき、辛いものへの欲求の高まりは身体へのリスクと、後ろめたさを感じさせるものだ。強い辛さへのレベルアップを図るものの、身体への刺激の強さに対する敬虔の念も覚えることは間違いない。
ただ、慣れて仕舞えばそれも忘れ、ただただ己の快楽となって振り返ることも忘れてしまう。振り返ってみても織田裕二と石黒賢はいないのである。
そういった幻覚を見るために私は合法ドラッグを摂取しては駄文を認めている。味の濃い、何もかもが濃い麺をズルッとすすった後に画面をフリックする際の気持ちは完全にウイリアム・バロウズかジミ・ヘンドリクス並にキマってしまっているのである。
だがしかし。今日は貴重な経験をした。
半年に一回のコンタクトレンズ処方にて、10年近くずっと使い続けていた度数を「落としてみた方がいいんじゃないですか」という判断をいただいたのだ。
私はただただ強いものに憧れを感じていた。視力も強けりゃいいと思っていたが、
両目ともにワンランク下げてみた視界は特に曇りもなく、目の感覚は明らかに気持ちが良いものだった。
「下げる」ことによる安堵感と心の余裕を、俺は長らく感じることがなかったように思う。
身体が軽くなったよ。
さあ、重いものを食おう。
と思ってヨツサンに降り立てば完全にラッキーデー。こんなにすんなり入れるとは…さあ、久々の悪魔麺だけ大盛り、と気合を入れていると女将さんが「また大盛り忘れてるじゃないの」と家元に指摘した瞬間
眼前に現る悪魔並盛り
こ、これは、、、
色…ドス黒い…
一口ズルッとやればうおお、5番級のヘヴィー汁…カエシのど濃厚感がってもうビンビン汁過ぎてヤバいぜ…
ツケダマで悪魔肉を喰らえばそりゃ大好きなエリコ エリコ I'm so blue tonight...
修羅場穴場女子浮遊ゥゥ〜
サクッと完食当然KK
とか言ってたら
こ、これは!?!?!?
半分仕様の上品が出てきた…「また間違えればいいのにね💖」とか女将にフォローしてもらっちゃったりしてなんか逆にすんません…こんなはずじゃなかったのに、、、
とか思いながらズルッとやればまあ上品だが矢張りカエシを追加でぶっ込んで貰えばウヒョー!ここ最近味わってきた最&HIGH汁に大変貌を遂げた…上品美味すぎるぜマジで!!
いろいろ試してみたが今のベスト選択肢、マジで上品5番かもしれんな…
しかし家元と大常連のコーヒー屋さんが「カエシを変えてああだこうだ」とか言ってて完全についていけなかった…まだまだ違いのわからん男だわ、ワシ。
大満足で完食上品の方のみKKブチカマしフィニッシュムーブまた連休中!とご挨拶して退店!!
その後は魔性のチルタイム。
街を歩いても、何もかもが新鮮に見える。
新たな自分に出会えたような気分だ。