はっきり言おう。
牛丼屋のおしんこにお醤油をぶっかけるのは作法云々の前に塩分量の問題である。
そもそも懐から取り出した薬も血圧の薬っぽいおっさんなのにその愚行は如何なものかと思うが、全くの他人にしてみればそんなものは50歩100歩なわけで、がんこで下品と悪魔の差がどれくらいかなんて俺らには測れたもんじゃない。
正直最近の家元は注文間違えることもよくあるからめんどくさい注文をしないことが一番なんだけど、スープ量と自分の健康を考えたりしたら気使っといたほうがいい気がするんだやはり。ちなみに私、松屋フレンチ紅生姜にぶっかけ中毒からは無事に逃れられましたことをご報告しておきます。
さあ今回も調子が上がってまいりました。
イキっております。
大変にイキリ散らしております。
やっぱあれじゃないですか。
イキリヲタクと書いて「キリヲ」みたいな節あるじゃないですか。
イ「キリヲ」タクなわけだし。
さて「イキリヲタク」という人種は、多様に分化する文化系の一種ではあります。
本当に多種多様ですが、その性質としては体育会系のそれを若干持っているのでしょうね。文化系人種のベン図を書けば何か見えて来そうな気はしますが、そんな暇はないので今日はアレです。
しかし、イキリヲタクはまかり間違っても体育会系ではないです。文化系の反対は体育会系かとも思うのですが、では夏フェスに行ってはしゃいじゃう系ヲタク男子、アウトドアな格好で苗場の山を堪能する系女子はどうなのだ。
前者はイキってますよね。
ええ、私のことです。
「相容れないね。あり得ん。俺は仲良くなれないね」とか言い始めたイキリヲタクの頂点こと髭ダルマにお前割とアウトドアじゃねえかというと
「いや、文化系ですよ。僕らが文化作ってるじゃないですか?」
とか、確かに芸術系最高学府中退なだけはあるなぁ、花見で余った氷の袋にキンミヤ1.8リットルぶち込んで飲むイキリっぷりだけあるわぁ、流石だなぁと思いながら私は千代田線に乗りました。
髭ダルマにやたらバカにされてイキリヲタクイキリヲタクと言われる2時間ほど前、私は北千住から少し南にある千住大橋あたりにいました。
松尾芭蕉問題のとこですね。
文化系男子だからそこんとこはおさえておいて当然です。
思えば始めてここの敷居を跨いだのは2年前でした。色々と可愛がっていただきまして、その節はまことにありがとうございました。
あまり行かなくなってから今回も数ヶ月ぶりでしたが、この度は3月いっぱいで夜営業をやめられるとのこと、最後のご挨拶に伺ったわけであります。
こ、これは!?!?!?
あ、相変わらずのこのダブルの薄切り豚…しかもほぼ脂身というこのハードコアっぷりAZMS!!
玉子皿に避難させては麺をずるっとやればうむっ!
このアツアツの柔麺ッ!!この液体アブラッ!!やはりハードに上顎を刺激し続けるっ!!!
この攻撃性…恐ろしい。キリッと醤油の分厚さも堪能できて最高ですね。
辛味はあまり色合いも良くなく風味が飛んでいた気がしたがブレの範疇。ラー油と玉子を混ぜれば本当に美味しいつけ卵液の完成だ。
いつまでもズルズルすすっていたい気持ちだったがサクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
おそらくこの春卒業の助手さんにもひと声かけたかったがまあ
どうせ北千住で会うだろうしな、とか思いながら北千住まで歩いた。そう、大股でイキリ倒しながら。
さようなら。またいつか。