丸山吉平 『ベリーリブ200 わさび ごはん大』
単純だから一喜一憂しがちである。
その分悩みも多い。そんな自分に嫌気がさす。
一喜一憂なので瞬間的だ。
それだけの話である。
一喜一憂というのは一瞬の喜びと、一瞬の喜びがぬか喜びだったことに対する憂いなのだ。裏切られた。期待はずれ。そんな想いを生み出すのもまた、己の所業である。
チャリで二郎に行く日以外は、卵と玉ねぎを中心に過ごすことにした。お米はほんのちょびっと。これで大抵、済んでしまう。はずだ。
そうして私はランニングをすればもう、ささっと体重が減ってしまう。
そのダイエットに拍車をかけるためのトンカツを摂取することにした。
というかまず店まで走ったから痩せた。俺の昼休みは1時間なのに、片道10分もかかるんだもの。痩せないはずはないよね。
というわけでローズにしとこうと思ったら手が思わずベリーリブ200に…ウッ、あっ、ワサビ買い忘れて食券買いに戻って着席。呼ばれてないのに座った輩がいて店主がキレそうだったがぐっとこらえていた、ように見えた、、、
しかし久々のベリーリブの前に俺の心は踊った。
やっぱりこのブツは美味い。スイートな脂身はなぜ俺に胸やけを与えないのか。ナマック岩塩で味わい、そこから先はからしソースとわさび醤油を交互に使い、ひたすら食った。
アアッ、わさび醤油…マジたまんない。
アブラってやっぱ、ご飯のおかずだよね…
キャベツに脂肪燃焼を手伝ってもらいつつウーン、その食感のごとくサクッと完食しそうになったので、最後に残った端っこの一切れはわさび醤油で締めた。
完食フィニッシュムーブ店主とお姉さんに深々と会釈して退店!!
帰り道は『ふり向くな君は美しい』を口ずさみながら高校サッカー球児の気持ちで走って会社に戻った。
その道の上には晴れやかな空が広がっていたのだ。
家に帰っても夜飯の炭水化物を抜きストイックに攻めた結果、今朝方の体重は昨日より若干増えていた。
私は高尾山行きを決意したのであった。