路頭に迷えばランドマークを見つけるか
沖縄であれば「海に出ろ」と言われるわけである。
海まで出りゃどうにかなるからね。
そりゃそうだよね。なんせ宜野湾港から中城湾まで10キロちょいか。非常に短いくびれを我々は空の上からも見ることができる。
回り道はいらない。余計なことを考える必要もない。変な思考は必要ない。
ただ真っ直ぐに突き動かされてみても、まあそこで壁が出てきてしまったらしまいだ。壁は壊すか戻るかしかない。地面を掘ってみても、どれだけの土台が埋まっているかはわからないから。
要するに俺が何が言いたいのかというと…KENTAのバックステージコメント面白すぎるだろ、ってこと。
違う。こんなんリアルタイムで追っかけてる新日ファンしかわからん。いやー、でも面白いよねKENTA。マジでコメントのセンスが外人レスラー級だ。
いや、そうじゃなくて何が壁なのかというと、昔は「100か悪魔を頼んどきゃいい」という思考だったのに、
今や「なんか100食ってガッカリするくらいなら上品を食う」と思っているのだ。
これは壁である。というのも、この問題は「なんか味が落ちた」というよりも自分自身の問題であり、味覚が変わったのか、それとも「過大評価だった」のか。どっちかではあるが、まったくもってその真意がわからん。
いくつか仮説を立てている。ようは家元本人に聞いてみればいいはずだが、そもそも「下品を頼まない。」という選択肢にスッと、何も抵抗なく手が伸びてしまうこの状況は…いや、ぶっちゃけマジで「上品食いたい」んだよね、マジで。
空港に行く前に一杯食ったろうと早めに向かったヨツサンで見たものは…ガッツリ埋まった列!ではなく!!なんかやたらと空いて並び20に満たない"何か"の列であった。
こ、
こ、これは!?!?!?
神よ。あなたに「100か」と聞かれても「上品アブラ多めで」と恥ずかしげもなく伝えてしまう私の厚顔無恥さを許してたもれ。
見よ!この黒々とした美しい液面を…純粋無垢で汚れの知らない上品なツラ構えだが、当然ながらそれには騙されても良いと思えるほどの罪深さがある。
ズルッとやれば嗚呼…しまったサイパンにすべきだったな…なんて思いつつも美味え…
お醤油効きつつ昆布・節が香るこのスープ…最大限、というかこれが俺にとって至高の言い回しなのだが、「スキー場のロッジで食うラーメンの最進化系にして最高峰」と言わざるを得ない。
底の方から掘り出して食えばなんと…なんとネギの香ることよ。
海苔巻きにして食ったり唐辛子ぶっかけたりして食い進めれば
いつものように女将の愛情登場…ほんといつもありがとうございます。
麺がやっこかったこと以外は1ミリも飽きることなく堪能した!
サクッと完食当然 #完飲制倶楽部 の務めを終えフィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
充分に栄養を補給した俺は空港に向かった。
身体から湧き出るがんこ臭をなんとか誤魔化し、まあニンニクよりはいいやと開き直って飛行機で爆睡。
飛行機を降りるとそこは嵐の沖縄だった。
クソ寒