なんで最近そうして興味の尺度とかやれ美味しそうがどうだとか言ってるかというと
背筋が伸びるような思いをさせてくれる先輩がいるからである。
私には偉大なる先輩がたくさんいる。
沼田の鉄下駄番長と呼ばれた悩めるパンチョ周遊者
下北沢に住んでいるのに武蔵小杉を語る人
Instagram界に「アヒーン」「蟻の門渡り」などの名言を生み出した人
別れた元カノの犬を引き取って実家で健気に飼っている人などだが、こいつは先輩じゃない。
忘れてはいけないが今年メグジに通いまくったあのお二方もいるし、四谷三丁目に到着したことを自慢げにLINEしてくる紫色の先輩もいる。
個性の強い人に囲まれて自分も個性的だと勘違いしてしまうのは本当にバカバカしいことで、手を抜きつつ3行程度のキャプションになって仕舞えばもはやこんな投稿は誰も見ることがない。居酒屋投稿はキャプション短めだがあれ、やっぱ肉の映え力ってすごいものがあるよ。
だがそんなことにも拘らずただただ記録として、味の詳細を大袈裟に伝えることもなく必要最低限の感想を伝えてくれる先輩である。
私は彼とのランデブーポイントとして下北沢を希望に出した。おそらく、飲み屋もいくらでも知っているしラーメンも知っている。私はおそらく食いたいものに出会うことができる条件を整えていたが、とりわけ食いたいものはもう決まっていた。
金曜夜だってのに雑踏をスルーしてたどり着いた老舗は時が止まっていた。壁も綺麗で椅子だけは年季を漂わせた。
ビールを一口やって俺は思わず、唸ったのである。
こ、これは!?!?!?
キリヲくん当然チャーシューでしょう、などと煽られてみたものの最初からそんなつもり満々だったわけで、
恥ずかしげに「いやあ」なんて言っちゃうところを見ると俺は大人になったなぁと思った。
チャーシューのところから麺引っ張り出してズルッとやれば嗚呼…ハイパーオールドスクールな味わいだ。なんつーかホープ軒にさらに肉付けした上でブラッシュアップしたような芳醇かつすっきりしたスープ。うめえ。
「これは福井の、関西の血」という呟きが聞こえたのは店外に出てからのことだったか。
大量のチャーシューは麺を束ねて食うためのものだし、紅生姜を鎮めて食えば嗚呼…なんで豚骨にはこのシメた生姜が合うんだろうな。
ビールちびちびやりながら飲むスープ美味すぎた。
深い吐息発生装置なラーメンとはこういうラーメンのことを言う
サクッと完食当然#完飲制倶楽部 ブチカマしフィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
その後はやきとん椿で焼酎3杯、よっちゃん入店不可で日高屋(11/30で閉店)で先輩のノスタルジーをサカナにぐいっとな。
最終地点で鎮さんのニュース見て驚くなどして週末に突入。
帰宅後もアフロに3時まで寝かせてもらえず