妹が上京した。
とある秋の話であった。
北の国から2019夏「上京」
酒が好きな妹である。煙草も好きだ。おまけに音楽も好きだ。俺は煙草はやらないが、水タバコはやる。妹は北国のシーシャ屋で店長まで勤めていた人間だ。
遊び人の血は北国のなせる技なのだろうか。
30を過ぎて上京だなんて素敵なことじゃないか。人生というものの可能性をどこまでも拡張したくなるじゃないか。人生に遅い早いはないのだな、と思わされる。
そんな妹、上京3日目にして土よ宇、宇ち多゛に拉致されるの巻であった。
10時着予定が結局10時半着。これでハツは終わりだな…などと思っていればなんと我々に勝利の女神は微笑んだ!とかなんだとか言ってたらアブラ一皿で切れたのでまあブレの範疇。結局UMWR4ぶちこんで帰っていれば…妹の静止を振り切って私は
「何かの列」に並んでしまった。
「何かの列」に並んだ変態二人に軽く会釈して待っていれば、上品を食おうとしていたのにも関わらず「何か」という「悪魔」に囁かれたのは完全にUMWRの副作用であった。
こ、こ、
こ、これは!?!?!?
肉を食ってなお肉を食う俺の人生は、筋トレ好きの後輩に
「ラーメンよりも肉食い過ぎて痛風心配」などと言われるほどであったが
これはどう考えても悪魔ラーメンであった。
ズルッとやれば嗚呼…しょっぺえ!とんでもねえしょっぱさだ…なんじゃこれ!五番級やぞ!
ゴリっと硬めの麺が美味い、などといえないレベルの煮詰まり具合であった。煮干し…感じるな。その程度だった。
悪魔肉をかじればゴリっと辛めで逃げ場なし。
生玉子ディップすれば嗚呼…ちょうどいい!俺これが食いたかったんだぜ!!
ツケダマ変更したのに底から味玉出てきて思わず女神にウインクしてしまったAZMS!!
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
妹の部屋に戻って酒を飲んでいたら、不良シーシャ屋社長来たりてみんなでチルって俺はイースタンユースの待つ野音に向かった。
「扉」に涙を流し、「トイレ行けねーじゃんこのセトリ!」と叫んでたら隣にいたお姉さんに
「ダメ!トイレなんかいっちゃダメ!」
という謎の我慢プレイ強要されてめっちゃ耐えた。
耐えかねてトイレに行ったら向井秀徳がいたという奇跡。
ちなみに俺は一人っ子