Xデーが来る。
その、宣告があった。
我々中毒者にとっては気の遠くなるほど長い日々であった。昨今の私はなんだかもういいや、飽きたからしばらくアレだわ、などとほざきながらもいざその時が来たら魂が完全に参ってしまった。
1ヶ月半も過ぎた頃から頭が爆発しそうになり、ジムに行かず夜散歩するようになり、電柱に絡みつく宿り木にドキッとするくらいにセンシティブなモードになっていた。はっきり言ってアレだった。おセンチ。
私は自分の知らないうちに自分の心に差し掛かる影に気づかず、
俺は梅割りのグラスに反射する光のみが自分の希望
と思い直していた。
先日、とうとうXデーの告知があった。あったものの、誰も本当にやるとは思っていなかった。前日までドキドキしていた我々がんこ中毒者吉祥寺代表の二人は携帯の通知を見て「なんだよぉ〜」と声にならない声をあげた。
その声が伝わったように呼応するラヲタと俺の意見は一致していた。がんこに変わるシンドロマテックなブツはあそこに行くしかないのだ。
俺は木村師範代に中毒を解消…否、阻害条件を満たす新たな中毒を授けんとしたわけである。
ご存知だろうか。
ここで飲むサッポロラガーが世界で一番美味しく、
その日、この方面で火事が起きていたことを。
そして、川口に住むショーゴサカモトという人間を。
こ、こ、
こ、これは!?!?!?
矢張りこのボリューム感といいなんといい、やっぱ…頭おかしいエクストリームラーメン東京トップ10に入るわな。
スープは見ただけでその濃厚さがわかるもの。
たまんねえぜ。
素の麺をズルっとやればこれだけで美味えから本当に驚きだ。べんてんの遺伝子の濃さはここにも作用している。
つけ汁にメンマとチャーシューを移植しスープをつけて麺丼に戻す。その一連の、無駄のある行為が俺に幸せをもたらすのだ。食における効率化なんかクソくらえである。
美味すぎてマジで死ぬ。メンマとチャーシューと一緒に食う麺最高。
そして海苔巻きも最高だ。
麺にBPとお酢などをつけつつ食えばようやく減ってきた。そうなれば俺、つけ汁に麺をつける精神的余裕も出てくる。
ズルっとやってブルっとなって嗚呼、、、美味すぎるわ。5月に食った限定も美味かったが、アレに迫るものありというか全く劣らずというか。恐ろしいものだ。
当然腹パン大満足で完食スープ割り
ど濃厚永太汁…美味すぎだろ…悶絶したと思ったが、横に座っていたデカい男のほうがうーんうーんうなされていた。
完飲ブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
お腹いっぱいになりましたか、という店主の優しい一言でいつもほっこりする。
「足りた?」と声をかけていただける店主
と同じ匂いがするのだ。
ドヤ顔のサトケンにも深々と会釈。
木村師範代はまんまとハマりそうだったが「遠い」などとほざいており。
「魔法が使えるようになったら」ってお前、魔法使いも鍛錬してるんだぜ。
覚えときな。