「鬼の居ぬ間に」
私のポリシーの一つである。
性格というのは生来持ち合わせた脳の働きと環境によって、そう両方によって作られるわけだ。しかしながら環境による影響というのは計り知れない。
鬼の居ぬ間にゲーム。鬼の居ぬ間につまみ食い。鬼の居ぬ間にチンチンいじりなんて、男としては当たり前のことである。
当然人間だれしもそういった行動意識を持ち合わせているだろう。恐ろしいことにそれは無意識かもしれない。
気付いた時には己の恐ろしさを自覚し、落胆、自ら自尊心を傷つけたとして落ち込んだフリをする。ある意味リストカットに近いようなマゾヒズムだろうな、これは。
というわけで鬼の居ぬ間に。どういう意味かというとこれ、お気付きの方も多いと思うが「がんこラーメン長期休業」である。
あれだけ毎日ひとりでラーメンを作り続けることができる70代がほかにいるだろうか。女将さんはいるがあくまでサポートであり、あのどでかい寸胴を取り扱っているのは家元だ。
年に3回ほどの1週間休業の間、我々中毒者は何を食えばいいのだろう、と露頭に迷う。わけもなく、浮気性の我々はなんとなく、ただなんとなく食いたいものも決まっている。
おまけに私はエクストリームラーメン愛好家と名乗っている。私の投稿には一貫性が無いようで実は間違いないそれがある。ブルーハーブのリリックのような韻を踏んでいる。安定した店で安定した美味しいものを食いたいと思うのが人の性なのだ。
だが、久々に心惹かれるものがあればそれに従うのが運命というものだろう。
深夜2時に食ったものがようやく消化された感覚を覚えた昼13時。私はチャリにまたが…パンクしてたんだな…とか思いながら気にせずイノヘッドラインの錘と化した。
こ、これは!?な、並び10もいないなんて…日曜の昼下がりはチャンスタイムかよ!並んでいるうちによくわからない輩も多いな、と思わされたりもしたがまあブレの範疇。
相変わらずの非常に丁寧な接客を受けて入店。となりのカップルは初めてだったようで、丼のでかさを見てビクビクしていたのがまた微笑ましい。ものごとなんてそんなもんだよね、と思いながらも私は迷わずチャーシューメンを選択した。
こ、
こ、
こ、これは!?!?!?
目の前に丼を置くとより一層でかい感覚に襲われる…がんこの特盛丼とほぼ同じサイズのはずだが、
こっちの方が何か得体の知れぬ広い世界に感じられるのはなぜだろうか。
掘り出した麺を勢いよくズルっ…て無理に決まってんだろ!相変わらずアチアチ()すぎだぜこのブツ…俺にしちゃ珍しくフーフーしてから食えばうーむやっぱりこれ、安心して食える味だよなぁ。うまい。
感動するレベルのブツじゃないが、明らかにQOLを爆上げするブツである。
チャーシューで麺をまとめてパックンチョ()してみれば嗚呼、これが正しい食い方なんだ。
そうとまで思わせてしまうこのブツ…
お前は今までに食ったチャーシューの枚数を覚えているのか?
当然コスモ小鉢作成からのニンマリフェイスでパクつけば、なんてまあ満足のできる店なのだろうか。
こんな遊びをしても減らない麺があるからこそ安心できるのである。
後半ちょびっと醤油足したりして色々試しながら堪能した!
サクッと完食勢い余ってKK a.k.a.#完飲制倶楽部 ブチカマしお会計して退店!!
よく晴れた日曜昼。私はジムで身体をほぐしそしてまた、寝た。
夜はスタジオでクリエイティブな気分になりながらも「ギターとは」という疑問と戦う。
トレンドってなんだろうね。俺は永福町大勝軒みたいな在り方も素敵だと思うよ。
崎山蒼志さんのアルバムがとてもいい。