完全にブレーキの壊れたダンプカーと化した。
我々一行は寅屋を出たあと、チサプリオがそろそろ帰るとか抜かしやがるのでまああと1杯くらいはどこかで、なんて言って茶を濁した。その濁した茶は大阪が、日本が誇るクラフトビールの老舗『箕面ビール』の直営店「BEER BELLY 天満」である。
私は極めてスマートに、一杯目はあっ!ホッピーヴァイツェンがあるなんて結構じゃありませんが、おほほ、あはん、ではハーフでいただきまshowなんて言ってる真横でこの狂人たちは「W-IPAパイントで」
なんて一杯目から抜かしてやがるのである。
その後、どれくらい飲んだだろうか。奴らはガス入りに留まらずハンドポンプのW-IPAまで飲んでいたので、当然そのダメージは計り知れない。
そんなわけだから私は下新庄に着いた時の記憶がないのである。
記憶機能が戻ったのはその「60人くらいいる行列」のサンプルを見たからだ。
しかも何故こんなにキッズ率が高いんだ…関西並びすぎだろ…おっさん皆無でほとんど大学生だぞ…おっさんだらけの方が手練れ多くて安心するだろ、とか言いながら俺はセブンイレブンで買った酒を飲んだ。
チサプリオは後ろに並んだ見知らぬイケメンに絡んでいてかなり焦ったがいい人でよかったと思う。こころから。
旅行に来てまさかの2時間半の浪費。ここは富士丸と同じくススルの犠牲店なのだ…
荒廃した富士丸の庭を、僕らはどのようにして過ごしていけばいいのだろうか。
というわけで食券先買いを知らずに並んでいた我ら。ブタ食ったら死ぬな…と思いラーメンに麺増し券。
流石に300は少ねえだろ…って事で400にしてもらったが、隣に座ったチサプリオはバカだから500とか言ってすり鉢にどう見ても900gくらいの麺を盛られていたのだ。
こ、こ、
これは!?!?!?
ラーメン荘ってこんなにも醤油押しなのか…
しかもニンニク多めって言ったら乗ってきた量ハンパねえし、アブラマシマシにしねえと別皿つかねえのな…勉強不足だったぜ…
天地返して麺ズルッとやれば嗚呼!麺は富士丸バイブス感じさせるブツだ。しかしながらその食い口は甘生姜系の醤油感強め。明らかに白山の夢を語れとは違うな…あれはやはり富士丸なのだ。
麺増し400とか言ったが500でもよかったな。サクッと食えてしまった。ブタは大きめのブツでこれがあと3枚とか来ると死んでたなと思う。
サクッと完食フィニッシュムーブ?軽く会釈して退店!!
ふつーに食いきれない量を盛られて死にかけているチサプリオを置いて帰ろうとしたが引き止められなんとか回収。
帰りの電車で死体と化したヤツは結局御堂筋線往復をキメたようであった。
RAS難波店で激濃ダブルアップル堪能して1日目終了。
1日目の行列待機時間4時間