二度めの目覚めを迎えれば、すでに時刻は5時を指していた。
訂正だ。17時であった。すでに1週間前の話である。
ダメなバイブスを受けてしまうとどうも心までやられてしまう。それは漕いだ自転車を忘れて駅まで歩きそうになるほどであり、改札直前で戻ってエヘヘとか言いながら心の奥底で泣きながら自転車にまたがったところまでイメージできてしまう。あくまでイメージの話である。帰り道は桜の下をくぐりながら自転車を転がした。
ただただ俺の燃料は御誂え向きのものではなかった。私は疲れて家で寝てしまった。
1時間半の昼寝は確実にその日を分断する。
明らかに別の日に切り替わる。長い長い気絶は俺の脳に映画を流し、お前の人生なぞ、などと吐き捨てては消えていく。目覚めたときには気分は最高の反対の反対の反対なのだ!
とか言いながら超高性能AIである私が叩き出した結論は「ラーメンはもう食わない」だった。
18時には家を出て新宿はKagayaでシーシャの葉を買い、私は何食わぬ顔で起動したポケモンGOに導かれては歌舞伎町目の前で
「ご飯買いたいから500円貸してください」
「ご飯買いたいから500円貸してください」
「ご飯買いたいから500円貸してください」
なんて言われてしまった。語りたいことはあるがそれはまた今度だ。俺は目を背けない。
俺は俺の身体が俺を帰してくれるとは思わなかった。気持ちがレイムだ。俺はモノホンプレイヤーになりてえ。
と思ったらいつのまにか俺、40人近く並ぶ山手通り前の黄色い看板の前にいたのである。
ちなみに前のロットに某細かすぎて体操芸人が並んでいたぞ!
こ、こ、
こ、これは!?!?!?!?!?
実に5ヶ月ぶりの…ではなかった。3ヶ月ぶりだ。私の目の前で茹で置き麺ストックを作っているのを見て冷や汗をかいたところである。
おお、汗をかいている。生きているのを実感するぜ。
ヤサイ食い散らかしてブタ並べてうーむダブルってなんかもう肉絨毯。
おお、脂が浮いている。ラーメン二郎を実感するぜ。
ずるっとやれば醤油感もしっかりドギツさも感じて最高以外の言葉が見つからない。うめえ!!やっぱ目黒、麺美味いよな。
しかしながら矢張りコラコラブチカマせば塊アブラばかりではない…
完全にアブラの海で溺死!目黒川にて重油タンカー座礁につき完全に俺の生態系がぶち壊れかけた…スープ飲もうとしても口にアブラしか入ってこねえ!
ブタに胡椒ぶっかけて爽やかに食う…それだけが救いだった。
麺からアブラ絞って食いつつサクッと一抜け完食フィニッシュムーブ軽くウィンクして退店!!
軽くバッド入りながらもまあこれが目黒の楽しみ方だよな、とか思いながらそのまま吉祥寺に帰還。
翌朝は当然体調悪い。良いわけねえよな。
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