青春だった。
大学に入った頃。私は違法のデータをダウンロードできるブツで音源以外の電気グルーヴ関連の動画やラジオの音源を全て手に入れた。まだYouTubeもなかった時代の頃だ。今もそれなりに孤独を引きずって生きていると思っているが、私は今でもヘッドフォン越しに聞こえた屁の音を思い出すことができる。
西武球場ファミスタ、ドラクエ5発売日レポ、新千歳空港事件、伊集院光の新宿二丁目レポ、ウンコ生中継…私の人格形成に関わったと言わざるを得ないのが、ピエール瀧と石野卓球の『電気グルーヴ』であり、そしてビニールおっぱいと西井健一である。
2008年のライジングサンロックフェスで見た2人の姿、そしてあの頃はまだKAGAMIもいた。そして彼は急にいなくなった。
いろんな想いを抱えることはあれど、それは全てポジティブなものであり、俺の人生名盤の一つから"VITAMIN"が消えることはない。"N.O"は俺の人生そのものだとも、勝手に思っている。勝手に。
だからこそ、消えて無くなってしまう悲しみには耐えられなかった。これがサブスクの問題だな、と、ひとつ物思いにふけた夕方だった。
まあApple Musicなんかなくても俺のHDDからは消えることがない。それだけが救いである。
そして私はまた、突如解消された仙川のコンビにも想いを馳せていた。俺は、矢張りあの人がいない仙川なんかさみしくて行きたくない。そう思って今日は、自転車を北に向けて走らせた。
ひばりヶ丘の帰り道に迷い込んだ記憶しかないこの保谷という土地…夜のこの街は本当に暗い。スナック街のようなビルの一角に煌々と照った光に俺は吸い込まれるような、何かためらうような気持ちになった。
俺は、別で覚えている寂しさと想いを隠せないのだ。
こ、これは!?!?!?
特製ラーメンというブツを注文したが…この肉の量…特製すぎるだろ!!
スープを一口…うむ、素朴だ!
麺をずるっとやればうーむこれは!?美味いな…ピロピロな細麺がスープをしっかりと掴んで離さない感じ…俺は嫌いじゃない。むしろ懐かしい。
鶏チャーシューと豚と二種類あるのが嬉しい。スープの中身などラヲタじゃないから類推することもないが、香りの良いこの一杯…食いに来て良かった。そう、ただただそう思った。
何よりいいのは麺量。清湯にありがちなおやつラーメンじゃなくてマジで安心!
仙川よろしく胡椒ぶっかけて食うチャーシュー…堪能した!
サクッと完食フィニッ…なんか覚えてていただけてAZMS!!
深々と会釈して退店!!
帰り道。もの思いにふけながらタイヤ転がして走る青梅街道。俺は仙川とどっちを取ればいいんだろう、とも考えた。
けど多分、俺は南に行くだろう。なぜなら俺は二郎が好きだからな。
久々に電気のANN聴きながら寝た。