用意していた全ての文章、想いがぶっ飛ぶまでには時間がかかった。
魔法がかかるまでには4時間くらいかかった。ほぼほぼ諦めていたSPANK HAPPYを観て、嗚呼、フェスに来たんだべなと思ってはいたものの、ベッド・インを観ても目が覚めず。頭の中を重たいシャッターが区切りを入れている状態が長く続いた。来て良かったのか、ほんとに。
なぜなら今回、私は金欠覚悟でお台場まで行ったからだ。
eastern youthを聴いても気分が救われないなんて初めてだった。ART SCHOOLも、向井秀徳も割とぼんやりしながら見て、掟ポルシェのDJあたりからようやく盛り上がって来た。
自分の青春の気持ちを取り戻すのに必要だったのはDMBQだ。
アレが全てのきっかけだった。おとなしいドゥームなストナーロックのバンドに変わった印象があった3年前。前メンバーが2人も抜けてどうしようもなくなった感じのあったあの頃、なんかあんまり期待出来ねえ、と思い込んでいた。
けど、最近活発に活動してるなぁ、とか思い時間を作ってステージ前に行くと、増子真二が自分の顔面をぶん殴って口から流血させてから始め、足を上げてエコーバリバリの叫びを聴かせるライブなんかもう、昔のDMBQを思い起こさせる勢いがあって最高だった。知ってる?DMBQ。誰も興味ねえだろうな。そう、筋肉少女帯の話はまた後日だ。
俺は口の中に残っていた香りが消えそうになるのを、必死に堪えていたような気分になった。思い出は儚く消えてゆく日々の1ページ、そう大事な1ページである。
確かな俺のガソリンとして消費されていったこの一杯を食わねば、この日の俺はなかったと思える。
こ、
これは!?!?!?
入店してすぐに提供される魔法のラーメン…家元の勘違いといえオーダーは完璧であった。わがまま言ってツケダマもらっちまったので何かお礼せねばならんな。
一口すすれば口の中をカニが歩く。そう、俺の体内に移り、まるでお台場の海に行きたがっているような。
ズルッとやれば嗚呼っ!!先週になかった感動が!!!ホタテ…まあ普通だったしな。うーん、固くて最高。
しかも悪魔肉も多いと来た。こういう日は生玉子浴をさせるに限る。
昆布の破片とかカニのかけらとかに出会いながらもサクッと完食
当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!
外を出るとロックな先輩がいたので、顔を上げた瞬間に深々と会釈して丸ノ内線に急いだ。
筋肉痛半端ねえわ