前日の朝に見た夢は、遠い遠い沖縄の風景だった。
よく、あんな遠いところに住んでいたものだ。
私が長く住んでいたのは、大学周辺であった。というか、一度も引っ越ししなかった。あんなに住みにくかったのに、よくちんたらあんなとこに住んでたなと思う。大学から遠かった。
大学周辺の飯屋といえば、きたやという定食屋のみが救いだった。いかにも冷食、半分くらいは出来合い揚げ物をゴリっと揚げて我々にはワンコイン以下で食わせてくれる幸せな店だった。あとは弁当屋の数々。これは大学から少し離れており、自転車か何か、もしくは車がなければ行くのが結構辛かったと記憶しているが、東京の人なら歩く距離である。
1キロもなかった。
舐めた学生をやっていたものだ。
そんな、激安居酒屋以外に何もなかった琉大前に、ラーメン荘ができたというから驚きだよ。その前に俺、すばじらぁが移転して来ると思ってたのに。沖縄に富士丸インスパイアが二つも出来ちゃうなんてかなわんよな。旅行の時大変だよ。
とか思いながらそんなブレイキングニュース!をヌルッとスルーして俺は
夢を語り合うことにした。
お相手は「夢語食い終わったら西台間に合うかな」
「このあとは池袋がんこかな〜」
とかイキり散らしていた連食ソルジャーだ。
並びにビクビクしながら到着すれば空席チラホラで無事着席!したと思ったらちょうどよく満席になるからタイミングの神様が宿った。
俺は麺増ししたいとか夢を語っていたが、あっさり500gまでどうですかとなったので、麺増しした。
どうにもならん生き物だ、と、自分自身に呟きながら。
おしぼりの場所もコールの内容も分からぬままにとりあえずニンニクアブラとコールしてみたが
こ、これは!?!?!?
おう、、、たしかに茶色い…この茶色さは富士丸的だ!
豚は富士丸的じゃない、
腕肉なのかなんなのかわからんブツ。
モモ肉とかではないことは間違いない。
え、バラじゃないよな?これ。
ニンニクの量はその店の美味さを物語る
とか言いつつ豚を退けてヤサイにアブラぶっかけて食えばああ美味えっ!!完璧だっ!!あれ?ここ富士丸じゃない?夢か?
語っているうちに訳が分からなくなり、見た感じどう考えても富士丸のそれな麺をズルッとやれば、富士丸でしかなくなった。気分は最高吉田アンド助手!ばかー、もう!!
しかし食い進めるなり感じ始める底だまりのカエシ…塩っぱ過ぎだし500gじゃねえよこれ、、、多すぎ…横を見ると大じゃないブタラーメンでも悶絶している連食ソルジャー。これで連食したいとか言ってたとか…重症です!!
前半は美味かったが後半かなり苦しみつつ
なんとか完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店!!
神谷を超えるあまりの塩っぱブレにドン引きしたが、思ったほど悪くない、むしろ美味いというのが俺と連食ソルジャーの感想だが
こんなこと言ったら神谷原理主義者に殺されるわな!!
水道橋まで歩き、そこから電車で帰宅。
翌朝は美女に「背中、大きい」とか言われて抱きつかれながら寝るという夢を見ていたが
現実として体重計は前日よりプラス1.7キロを表示していた。
平日夜二郎ダメゼッタイ!