何度も何度も、口が酸っぱくなるほど言ってきた。
フェス飯は高いし大したことがない。
皆有難がって食べる北海道の幸は、ここで食わなくても…と思っちゃうのが道民のサガである。
だいたいにおいて皆、攻撃力不足である。唯一我らが『なると』だけは、店舗と変わらず半身揚げ980円に、450円に恥じぬザンギ棒を提供してくれた。
ケバブは残念ながら秋葉原価格だ。メロンソーダはついてこない。怪しい見た目だがファンキーで親しみやすい海外出身の男たちがいるわけでもない。みんな、客を回すことに必死だ。それは、仕方のないことだろう。
俺はやはり怒りに震えた。俺らの胃を満たしてくれるのはびっくりドンキーしかないのか。
いや、、、我が家に伝わる最強の禁じ手が俺にはまだ残されていた。うちの親父に知られれば下手すりゃ勘当モノかもしれん。
だが俺の頭にはすでにあの洗脳ソングが!
うう、耐えきれずに国道を折り返して入店!
こ、これは!?!?!?
うう、やはり記憶の奥底にある山岡家と違う…アレ、ダメなやつやったんや!
家系じゃない系 なのに味わいが思いっきり家系なのはなんでなんだろうな、、、おまけに硬め濃いめ多めときたからこれは完全に家系かつネギラーメンときたからもうワケがわからないな。
ニンニクとラージャンみたいなのがあってしまえばもう、完全にこれは本州文化を迎え入れた北海道なんだろうなと実感?した?ような。
硬めにしてもらった麺は家系っぽさそのもの!だが何かが違う!のだろう。
サクッと完食軽く会釈して退店!!
その後は曇天・小雨まじりのフェス会場に戻って絶望していた
だが、なるとの450円のザンギ棒より
布袋のザンギ3個入り600円が完全にクオリティで勝っていた。
布袋食いてえ。
ただひたすら、そう思ったわけであった。