普段から刺激の強いものを求め過ぎている感じは否めなくて、俺らはただの欲求の権化、不満、不満、不満と戦い続けている人生であることは自覚しているのである。
だからこそ「20キロ痩せろ」とか言われても「うるせえ何がわかるんだあああああああああああ俺に幸せをよこせええええええ」
とか言ってブチ切れでしまうわけであり、ただ単に僕はその人生に何か失うものがあれば何かを得ようとするだけなのである。
音楽制作は引き算だ、とかよく言うもんなんだけど、根っこが太くねえとだめなんだよっていうのは結局何にでも通じますねと言わんばかりに世の中の心理として鎮座在しますのは何故なんでしょうか。
そういうわけで我々太客は、クソみたいに空いた待ち席をとりあえず埋めるべく
座った。
座ったのである。
つい30秒前まで店内にいたというのに
私はまた、列に接続した。
勘違いしないでいただきたい
これは、前回のがんこと同日の話である。
整理券制終わったの!?
とかいうリアクションには閉口させられるばかりであった。何通来ただろうか。
そういう皆様が来ないから、この平穏も堪能できるし、不純コジキはカニたっぷりの不純を楽しむことができるのだろう…
ありがとう…木々たちよ…
とか言ってる横でサンフランシスコ帰りの男はアンダーグラウンドvs食べログレビュアーのリリックを書きながらニヤニヤしていた。まだ脳から抜けきっていないらしい。
サクッと入店満面の笑みの家元からおかえりなさいいただき着地!当然上品と思ったが、ここまで来たら5番とか試して見たいのが本音だから。俺も小岩の大将も己の欲に忠実に従った
ら
こ、こ、
これ…濃いよ…
濃すぎるだろ…
すげー色してんな…
それもそのはず女将まで「これ上品?間違えてない?」と疑い、「間違えてない!これは上品!これはおかしなやつなの!!」とか家元が言ってしまうくらいのやつ。
一口すすれば…食ったことのない中華そばだ…
な、なんて深いんだ。漆黒の穴から吸い込まれるような引力を感じる…
come to darkside
こりゃあもう何が正義なのかわからない。下品も上品もクソもないわ。一言で。美味え。
もはやそれだけだ。完全にガンギマってしまった。
チャーシューもさっきよりいい感じ。スープにつけすぎず、ささっと食えばミディアムレアな感じで食えるのが最高だ…このチャーシューは上品こそ活きるな。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店!
サンフランシスコ帰りの小岩の大将もまた、スペシャルより上品5番でガンギマっていた。家に帰ってまた寝て仕舞いましたしてたそうである。
俺は血中塩分を埋めるために横浜まで行きビール飲みまくり痩せろと言われて凹んで帰って来た。
実家帰って走ろ。