なぜこうなったか、というのもだいたい想像がつく。
というのも、あえてああいう書き方をしたような。無意識下での造作というのはかくも恐ろしいもので、表現というものは何かが表に現れると書くとおり、インプットをアウトするという意味である。
感じ取ったものを表に出す、そしてその方法として「何かに例える」という、比喩という表現方法が一つ挙げられるものである。その時インプットしたものをアウトする時に、過去にインプットした事例を引き合いに出して語る様のことをいうわけだ。
私はこの一杯を前日、「F丸っぽい」と表現した。
思った通り食らいつきはよく、
「ヤンヤヤンヤ」
「おはほん くらぁ」
「宇宙が砕けますよ」といったメッセージで
俺のポケットの中のありがとうがいっぱいになった。
そんな中で一番厚かましいのは鬼ヒゲ教官であった。あれだけ「あんま興味ねえなぁ」とか言ってたのに、「F丸っぽい」と書いただけでヨダレを垂らしてこんな小金井のど田舎まで来ようとしてるんだから救えない。え?俺?俺は近所だし。昼から映画なんか見て夜は軽く飲みに行っちゃおうかしらんとか思ってたのに「行こうぜ」とか言われて仕舞えば部屋の自転車のチェックをするふりをして「うん、めんどい!」と吐き捨てたのである。
そんなわけで武蔵小金井で鬼ヒゲを迎えてバスに乗れば、開店前の店前には10人もいない。これはビールチャンスとローソンまで走り戻って並べば背後霊10弱で接続。鬼ヒゲ…教祖様みたいじゃないですか…とか言われてんぞお前…
あれだけ「俺やっぱ少なめにしようかな…」とか言ってたのに、普段俺を煽ってばかりのこいつは本当に煽ればちょろいものであり、小豚もそのまま着席してコール確定をぶちかました。
こ、これは!?!?!?
昨日ほどではないが…十分な麺量!やはり助手さんのさじ加減で決まるのもラーメン二郎の面白さだ。
ほぐし豚でヤサイを食ってみればやはりFっぽい感じは否めない。前言撤回はできねえな。
ブタもパサッておらず最高の具合のブツが揃ってくれた!
とか思いながらヤサイを食い終えて観察。
この、深い位置で乳化しつつも芳醇な液アブラでマスクされたスープ…麺も最高な具合にテカってるやないか!!
天地返してズルッとやれば!!
やはりこのモチモチ系の麺ウンメェ〜!醤油濃いねぇ〜こういうのほんと、近場で食いたかったわ。またogkbの感じとは違うんだよな。
今日はカラメしなかったが、結局かなりのカラメな中毒者向けのブツに仕上がっていた。
ニンニク効かせちゃあもう、何も語ることはないわな。
ア゛〜これは昨日よりうめえわ…とか言いながら半分以上食い進めたタイミングで横から
「ちょっといいすか…お椀出してもらっても…」という空耳が横から聞こえてきた。
なんかパサッたブタが増えたな…とか思いながら食ってたら
「ちょっといいすか…」とか横からはっきり言われた途端に麺まで増えた。
あー、この一枚がきつかった。俺の方の豚が当たりだったと心から感謝している。
何が起こったのか全くわからないポルナレフ状態になりながらもいい具合で完食フィニッシュムーブ新店主さんへ深々と会釈して退店!!
悶絶しながらなんかイキリ散らしている今年度26歳の若者とギャーギャー言いながら武蔵小金井まで徒歩で戻り、立川で暇を潰して2時間半、全くもって人生に必要のない映画を見てはしっかりニンマリして帰宅。
その後はビール飲んでいた。
さあこれから決勝トーナメント!全部観てやっからな!!
頑張れポルトガル!
とか応援してたら俺のスアレスが頑張ってカバーニにチャンスを与えて最高な結果になっていた。