GW中の俺と言えば、言わば社会から与えられた休暇というものを、如何に充実させたものとして生きながらえようとして居た。
それだけの話であった。
最悪な体調のままワーキングデイを迎えて、腑抜けた魂のままのうのうと生きていた。早く週末が来ないかな、と思ってだけ生きていた。
昨日という日はもう来ない。そのことを実感しないまま生きていた。
其れを経て
久々に音をいじって人の意識下になんらかの影響を与えることに成功した俺は、照れ隠ししかできなかったと思う。
現実に迫る危機感を見定めていることはできなかったな。
この一杯を食うことにより、目が覚めて
ちっぽけな自分に、なんらかの気づきのきっかけを与えてもらえることができた。
仔羊と化した若者を呼び出し
ライブのために半休を取った己に感謝した。
全ての疲れが吹き飛んだよ。
金曜昼なのに待ちは少なめちょうど20ほど。1時間しないで着席。
俺の頭のなかには勝利の方程式が成立していた…どこまでも完璧だった。
こ、これは!?!?!?
前回のGW盛りほどではないが…並んで食った野郎にも同量しっかり盛っていただけてAZMS!
こないだ並に盛られていたら本当に死んでいたと思う。
サクッとヤサイを片付けて見たものの…ヤサイは豚を隠すもの…また一つ迷言が頭を過ってしまった。
天地返してガッツリ盛られた麺と対面するだけで震えた。
店主の顔にリチャードDジェイムズが乗り移ったのを、その瞬間だけは見た気がしたのである。
その汁の奏でるサウンドはドリルンベースの荒々しさよりも、Selected Anbient Worksを感じさせるものだった。
しかしながら
硬めの麺は完全にドリルンベースだ…
過去最高に硬いッッ!!
剛体術によって極限までに集められた緊張が俺のッッ!!味覚をッッ!!
ぶっ叩いたッッ………ッッ!!!!
範馬勇次郎乗り移りし俺の箸捌きは麺をあっという間に減らしていった。気づけば名残惜しくなっていくところを、唐辛子との戯れによってfinaleを迎えさせていくところで鬼を哭かせたのである。
最高に美味かった…週1でこんなものを喰って仕舞ったらもう、元には戻れんよ。
大満足で完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
至福の時間で得られた熱狂を俺はそのまま指先に伝えることができたと思う。
背筋が伸びた。
色々AZMした!堪能した!!