また早起きだ。
早起きばかりで嫌になる。
そもそも「目が覚めてしまう」ならいいのだが、最近はしっかりアラームに起こされている。間違いなく無理をしている実感がある。これはある意味健康状態のバロメーターかもしれんな。
その無理の相手が、美女ならいい。
カーテンの隙間から差し込む外の明かりで目が覚め、横を見ればボサボサの髪の恋人。
キスをしようとすると
「(お互いいやあんた特に)口が臭いからやめてよ」
とか言いながらお目覚めのキスを拒まれ、シャワーを浴びてコロンを叩きウインク一つでこの世を渡れるならまだいい。
しかし本日のお相手はチューバッカだった。
いつものヒゲ、そう、猿の惑星ではない。某水タバコ屋のハーフ店員2名のうち、ゲーマーでヲタクのほうが急に「がんこ連れてけよ」とか言うのだ。
…こいつ15時から出勤じゃねえか。。。牡蠣のスープは若干遅い時間の方がうまい気がするんだが…
まあ…遅刻して俺が怒られるよりはマシか、と心に決めて8時半集合にするも、ヤツは15分遅れで到着し「遅刻はするけど約束は守る男だよ」とか言う。
…お客様に対する軽妙なトークがウリのこいつらしいボキャブラリーに感服するばかりであった。
剥き牡蠣12キロは流石に恐ろしい量だった。スーパーで売ってる剥き牡蠣一斤袋って大体1キロくらいか。間違いなくそれが12個分くらいあるサイズの袋を、家元が店内に運んでいるのを見て私はドキドキしたものだ。なんせ久々の牡蠣だからな。
チューバッカとほぼ同時に入店し、初めてのがんこを体験するチューイはニンマリしながら濁った方を選択。聞けば「よく考えれば俺高円寺のがんこ通ってた。大元は一緒か」とか言い出すし、家元もそれ聞いて高円寺の店主は腰が悪かったとかめちゃくちゃしょっぱかったとか色々語り出して楽しかった。
俺の周りはこの高円寺のがんこを通っている人がたくさんいる。羨ましい限りである。ワイワイしているうちに自信満々の家元が俺に丼をドンと差し出してきたのである。
こ、これは、、、!
ワーオ
まあいつも通りの見た目だけど汁すすればたしかなオイスター感。
貝類独特のエグミ。動物性脂肪の多さ…
甘い!今回もまたスイートな仕上がりだなぁ。
麺ずるっとやればド早漏昇天カマしアヘ顔で悪魔肉を頬張る他なし。
他なしとか言いながらカエシぶっこんだツケダマお椀に麺つけて食えば…は!?今回のカエシ美味すぎじゃない!?
やっばー、とか思いつつさっさと生玉子を喉に流し込みお椀にカエシを大量に出してカエシつけ麺すればもう、牡蠣のありがたみを忘れる程のカエシの生姜感。うめえよ…俺こういうのが食いたかったんだ!間違っちゃいなかったね、ええ!!
そして悪魔肉遊戯すればもう最高な感じだなぁ。たまんねえなぁ。
今回もチャーシューがいい具合だ…というか、もしかするとチャーシューに関してはここに来てようやく扱い方がわかってきたのかもしれんな…
とか妄言吐いてアレしたあとは当然KKブチカマしフィニッシュムーブ軽く会釈して退店!!
横に座ったチューバッカの横でハンソロばりにカッコつけて退店をキメようとしたら女将さんと花見トークで盛り上がっちゃったりしてなんかほんと楽しくなっちゃった。
チューイは11時半には高円寺の街に消えたが、店の出勤にはギリギリ間に合わなかったらしい。
俺のせいじゃない。
俺のせいじゃないってば!!
どいつもこいつも中毒体質だなと吐き捨て夜桜を見舞った1日はとても長かった