この国の人間は皆、顔を隠して生きている。
目だけ辛うじて、人々の視界にさらして生きている。奇妙だ。非常に奇妙である。
そう思っていた時期が私にもありました。
ゼッテーマスクなんかしねえ。生まれ持った顔のデカさのせいでマスクはだいたいどれを買っても小さいし、何より耳が痛い。あずましくない。下手に大きいのを買おうとすると高いし、もしかすると某シーシャ屋の店長に勧められたガスマスクもあれ、サイズ的に入らんかもしらん。それだけは避けたい。ガスマスクの横から顔がはみ出てるとか、すっごく恥ずかしい。
しかしながらそうも言っていられないのが昨日からの花粉症の現実である。
私は大量の鼻水に加えて手荒れ、目のかゆみ。全てにおいてやられているのである。マスクなんかしたところで抑えられるのはただ一点のみ。いや、マスクしたところでは鼻なんかよくならねえよ。バカ。死ねと申すのか貴様は。嗚呼、これある意味バイオテロだよね。花粉って生物兵器だもんね。
そんなわけで今日も朝からまたアイマスクおじさんに会った。アイマスクおじさん、昔からいたのか?もしかして車両変えただけだったのか?そんなことも気にならなくなるくらいの美人が目の前にいたので私は今日も気をアレしていたが、そんな美人に嫌われぬように鼻すらかめなかった。美女はずっとスマートフォンを相手にニヤニヤしていたが、そういう娘さん、いいよね。
この地獄…結局のところこれ、昨日の目黒二郎免疫療法を上回るバカ花粉が飛んでいるということである。
そう昨日はこのオールドスクールな免疫療法薬が即効性を見せてくれた。適度な運動と適度なラーメン二郎は、人生にその先を見せてくれる。到着時20人弱でも動じない。ここは目黒。30分もあれば確実に進んでしまうのよ。
そんなこんなで今日も鉄の意志で小豚。もはや目黒は大も小も変わらないイメージがあるよね。そしてやはり私は醤油で食いたい派の人間だ。アブラもコラコラももはや禁じ手である。ヤサイニンニクとコールしようと思っていたのに、私の免疫が勝手にニンニクを多めにしていたようだ。ヤサイも体にいいから当然増すよ。
初めて座った(と思う)カウンター端コールを助手さんが復唱するポジションだ。ニンニクオオメヤサイ、と。彼は確かに言った。
これだよね。本当にこれ。
もう、俺はこの青い丼を愛したい。美しい一杯をゆっくり食ってやろう。そう誓った。
ヤサイにカエシをかけて美味しい温サラダを食ったかと思えば、もはや枚数ではなく量の概念が正しいこのブタ祭り。うーん、パサでしょっぱくて最高に目黒だ。
麺を持ち上げれば最高のポルノグラフィティ。俺はこれを死ぬほど愛したい。
液アブラは少なめだがしっかり汁を絡めた最高のポルノを堪能。
サクッと完食汁飲みすぎKK寸止めフィニッシュムーブ軽くウインクして退店!!
花粉症なんか完全に忘れたまま目黒を縦断して駒場東大前からLOVE井の頭線で帰宅。
朝起きたらいつもより顔がパンパンだったが
鼻水出してデトックスしたと思う